2023年最新!海外FX業者のスプレッド比較
スプレッドとは?
スプレッドとは売値と買価の差
FXをするにあたり、気になる用語として「スプレッド」があります。
スプレッドとは、為替レートの売値と買値の価格差のことで、業者側の収入源になっているものです。
そのため、海外の業者は豊富なボーナスを提供する代わりにスプレッドを広くする傾向があり、同じ業者でも通貨ペアや口座タイプなどに応じて異なります。
また、スプレッドは常に変動して一定ではないため、「最小」ではなく「平均」で確認することが大切です。
取引ツールで通貨ペアの下に「BID」と「ASK」の数値が表示されますが、「ASK」と「BID」の差がスプレッドになります。
例えば、スプレッドが0.3銭であれば、1万通貨単位の取引の場合30円の取引コストとなります。
単位はpipsで、ドル円などの円絡みの通貨ペアであれば「1pips=0.01円」、ユーロドルなどのドルストレートであれば「1pips=0.0001ドル」を表します。
スプレッドは取引毎にかかるコストになるので、短期間で複数回行うスキャルピングのようなものになればその数値はとても重要になってきます。
取引通貨とスプレッドをかけ合わせたものが「実質コスト」になります。
海外FX業者のスプレッドは変動制
スプレッドは国内業者の場合は注文方式がDD方式のため原則固定されていますが、海外の業者はNDD方式で変動制になるため動きを把握することが必要です。
海外FXのスプレッドは常に変動しますが、天変地異や自然災害が起きた時や経済指標発表の前後、市場の流動性が低下する場合は特に広がりやすいです。
ちなみに市場の流動性が低下するタイミングは、祝祭日や年末年始・クリスマスなど長期休暇期間で、この時期はなるべく避けた方が余分な出費をしないで済むでしょう。
スプレッドが広がりやすい時間帯は国によって時間帯が異なり、日本では9時から17時ですが、アメリカでは23時から7時になります。
時間帯が異なる理由は、この時間帯に経済指標発表が行われますが、時差によってズレが発生しているためです。
スプレッドが広がる要因は業者が損失を防ぐためで、注文を受けてから銀行を通じて通貨の注文を確定するために不可避になるものです。
基本的に、国内の業者はスプレッドが狭い代わりに追証ありでレバレッジが最大25倍、海外の業者はスプレッドが広い代わりに追証なしでレバレッジを最大1000倍などハイレバレッジや口座開設などのボーナスを提供しています。
また、海外FX業者の中でもスプレッドの狭い口座もありますが、こうした場合はボーナスがないなど制限があることがほとんどです。
FXを始める際にはスプレッドの仕組みを把握し、少しでも利益を出せるように考えることが大事です。
スプレッド比較のポイント
スプレッドは通貨ペアや口座タイプによって異なります。
メジャーな通貨同士のペアになれば、取引量が多く相場が安定しているため、スプレッドは狭くなります。
<メジャー通貨一覧>
- 米ドル(USD)
- ユーロ(EUR)
- 円(JPY)
- 英ポンド(GBP)
- 豪ドル(AUD)
- ニュージーランドドル(NZD)
- スイスフラン(CHF)
- カナダドル(CAD)
日本人がトレードをする時は日本円との組み合わせを選ぶことが多く、その場合には米ドルやユーロなど流通量が多い通貨と日本円のペアを比較するだけで十分とも言えます。
円を含まない通貨ペアは、やはり米ドルやユーロなど流通量が多いメジャー通貨を組み合わせるとスプレッドが狭くなります。
ただし、海外FXの場合は通貨ペアが豊富で、マイナーな通貨を取り扱う業者も多いので、スワップポイントなどで稼ぎたい場合にはトルコリラなどマイナーな通貨とのペアを考えてみるのも手です。
また、口座タイプによってもスプレッドは異なりますが、基本的にはECN方式の口座は狭く、STP方式の口座(スタンダード口座)は広い傾向があります。
とは言え、ECN方式の口座はスプレッドが狭い代わりに別途手数料が付いたり、ボーナスの対象外であることも多いので、トータルを見て比較すると良いでしょう。
スプレッド比較【スタンダード口座】
スプレッドは通貨ペアや口座タイプに応じて異なるので、どこの業者でどの通貨ペアで、どの口座でトレードするのか、事前に比較してから決める必要があります。
STP方式のスタンダード口座は、ボーナスが付与されるなどメリットがありますが、その代わりスプレッドは広めです。
まずはスタンダード口座で、大手海外FX業者のスプレッドをピックアップして見てみましょう。
<各社スタンダード口座のスプレッド一覧>
通貨ペア | XM | TitanFX | AXIORY | iFOREX | GEMFOREX |
---|---|---|---|---|---|
USD/JPY | 1.6pips | 1.33pips | 1.4pips | 0.9pips | 1.5pips |
EUR/JPY | 2.3pips | 1.74pips | 1.4pips | 1.2pips | 1.7pips |
GBP/JPY | 3.6pips | 2.45pips | 1.8pips | 2.5pips | 2.2pips |
AUD/JPY | 3.3pips | 2.12pips | 2.2pips | 3.5pips | 1.6pips |
EUR/USD | 1.7pips | 1.2pips | 1.2pips | 0.9pips | 1.5pips |
GBP/USD | 2.4pips | 1.57pips | 1.8pips | 1.5pips | 2.2pips |
AUD/USD | 1.9pips | 1.52pips | 1.7pips | 1.0pips | 1.5pips |
以上のように、通貨ペア別にスプレッドが変わりますが、やはり海外FXの定番のユーロドル(EUR/USD)は流通量が多いため、どの業者でも狭い傾向があります。
逆に、豪ドル円(AUD/JPY)などは流通量が少ないため広くなりがちです。
スプレッド比較【ECN口座】
海外FXの多くは、スタンダードな口座以外に、ECN方式の口座を取り扱っています。
ECN口座は業者別にそれぞれ呼び方が異なりますが、基本的にスタンダード口座に比べてスプレッドが狭く設定されています。
だたしスプレッドが狭い分、別途で手数料が必要であったり、口座開設や入金などでのボーナスが付与されないなど制限があることが多いです。
このため、安易にスプレッドが狭いからといってECN口座を選ぶのではなく、メリット・デメリットを踏まえた上で、自分の取引スタイルに応じて選ぶことが大事です。
<各社ECN口座スプレッド口座のスプレッド一覧>
※()内は手数料込みのスプレッド
※GemForexは手数料無料
通貨ペア | GEMFOREX ロースプレッド口座 | XM zero口座 | AXIORY ECN口座 | TitanFX ZEROブレード口座 |
---|---|---|---|---|
USD/JPY | 0.3pips | 0.1pips (1.1pips) | 0.4pips (1.0pips) | 0.33pips (1.03pips) |
EUR/JPY | 0.5pips | 0.4pips (1.4pips) | 0.4pips (1.0pips) | 0.74pips (1.44pips) |
EUR/USD | 0.3pips | 0.1pips (1.1pips) | 0.2pips (0.8pips) | 0.2pips (0.9pips) |
GBP/USD | 1.3pips | 0.3pips (1.3pips) | 0.5pips (1.1pips) | 0.57pips (1.27pips) |
以上のように、スプレッド自体は狭いですが別に取引手数料がかかるため、加算された数値で比較するのがポイント。
ただし、初心者はボーナスで少ない資金でトレードに慣れておくのがおすすめで、まずはスタンダード口座を、慣れてからECN口座を選ぶようにすると安心できます。
スプレッド比較のまとめ
- スプレッドとは「売値と買値の差額」のこと
- 海外FX業者のスプレッドは変動制
- 天変地異や経済指標発表などで急に広がる
- 通貨ペアや口座タイプでスプレッドは異なる
- メジャー通貨ペアは比較的スプレッドが狭い
- ECN口座はスプレッドが狭い代わりに別途手数料がかかる
スプレッドの仕組み
スプレッドは、売値と買値の差額で「取引コスト」となるものです。
国内の業者は注文方式がDD方式で、トレーダーが利益を出せば損をするためリクオートが可能で、スプレッドは狭く設定されています。
一方で、海外の業者はNDD方式のため約定力を高める反面、収入源としてスプレッドを広くする仕組みです。
海外FXをする時はスプレッドをきちんと比較してから決め、少しでも取引にかかるコストを減らすと利益を最大化できるでしょう。
海外FXのスプレッド
海外FX業者のスプレッドは変動制で、同じ通貨ペアでも業者や口座タイプに応じて異なります。
通貨ペアは、一般的にメジャー通貨ほど流通量が多く、スプレッドが狭い傾向があります。
口座タイプは、基本的にスタンダード口座に比べてECN口座はスプレッドが狭い傾向がありますが、ボーナス対象外などの制限が設けられていることが多いです。
また、別に取引手数料がかかることがほとんどなので、ECN口座のスプレッドを確認する際には、取引手数料を表示されているスプレッドに加算してから比較することが重要です。
TitanFXなどスプレッドの狭さに特化した業者も、同じようにボーナスは提供しないなどの制限が設けられているので、メリット・デメリットを理解した上でトータルで選択するのが良いでしょう。
スプレッドを正しく比較する
スプレッドは表示されている数値はあくまでも最小や平均値であり、リアルタイムスプレッドとは異なります。
天変地異や経済指標発表などのタイミングで、業者が損失をしないよう急にスプレッドが広がることもあります。
海外の業者のスプレッドは広く、また時間帯や状況により変動することを理解した上でタイミングを見てトレードすることが大切です。
スプレッドを比較する時はスワップポイント狙いでなければメジャー通貨同士のペアにすると比較しやすいでしょう。
逆に、スワップポイント狙いであれば、マイナーな通貨を選ぶのも手で、取引をせずに放置するだけで口座残高が増えて便利です。
海外の業者は国内の業者と比べると取り扱う通貨ペア数が多いので、自分のトレードスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。
最新の情報を常にチェック
海外の業者を選ぶ際、同じようなスプレッドであれば、最大レバレッジや実績などの要素も加味して比較するといいでしょう。
海外FX業者の醍醐味として、国内の25倍より圧倒的に高いレバレッジや豪華ボーナスがあります。
スプレッドが狭いECN口座ではこうした特典が受けられないことが多いため、初心者には入金なしでトレードできる口座開設ボーナスやハイレバレッジを利用できるスタンダード口座がおすすめ。
海外の業者は追証なしのゼロカットシステムを導入しているため、入金の金額以上の損失を防げるというメリットもあるので安心です。
また、スプレッドやボーナスなどは状況に応じて常に変化しているので、海外FXをするなら最新の情報をチェックしておくことも大切ですよ。